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倉持麟太郎
2017.10.31 02:50

憲法審査会、暗黙のルール

安倍総理は、総選挙後の会見で、憲法改正のプロセスにおいて、立憲民主との合意を必要条件にも十分条件にもしないという含意のある発言をした。つまり、立憲民主が改憲論議にのってこないなら、別に「野党第一党」であろうと、コンセンサスはいらない、突っ走るぞ、ということである。

この、憲法改正原案の審査も行う、改憲議論の本丸、憲法審査会は、他の委員会とは違って、取り扱いの対象たる憲法が国家の基本法であり、時の多数派でも侵害しえない価値を保障する法規範であることに鑑み、多数決による決定よりも、少数政党・会派の意見も平等に取り入れ、国民代表のコンセンサスをとることを極めて重視してきた。

 このルールは、「中山方式」と呼ばれ、憲法審査会の前身である憲法調査会時代から継承されてきたものだ。

 このルールは、憲法審査会の会長が、必ず(審査会の数回に一回)冒頭に確認をする。

以下に抜粋すると

 

憲法調査会及び憲法審査会は、

「その運営については、与党や野党第一党だけでなく、少数会派も含めて幹事会等で協議、決定するとともに、少数会派や委員にも平等に時間を配分して議論を尽くすという姿勢がとられてきました。
 これは、憲法調査会、日本国憲法に関する調査特別委員会を通じて、一貫して会長、委員長を務められた中山太郎先生を中心として、歴代の幹事やオブザーバーの方々が築き上げてこられ、本憲法審査会にも継承されてきたものです。

 このような憲法審査会の伝統と特色は、憲法は国家の基本法であって、全て国民のものであるという憲法論議に対する基本理念に基づくものであります。

 また、憲法調査会以来、国家の最高法規である憲法に関する論議においては、政局にとらわれることなく、憲法論議は国民代表である国会議員が主体性を持って行うべきとの共通認識に基づき、熟議による合意形成がなされてきました。ここに、議論に真摯に取り組まれてきた各党に改めて敬意を表します。

 今後ともこの共通認識に基づき、国民に対してオープンな場である憲法審査会において、国民の代表者たる国会議員により、憲法改正の必要性の有無とその内容について熟議を重ねるとともに、国民の憲法論議に関する理解も深めていただくことが重要であります。

 私は、会長として、これまでの憲法審査会の運営方法を継承して、少数会派の 意見も十分に尊重し、幹事会における協議、決定に基づいて、円満かつ公正公平な運営を行っていく所存でございます。」

 

 安倍総理の「野党第一党無視」発言は、この中山方式に真っ向から反するものである。しかし、これも、「慣習だから」という理由で、安倍政権によって踏みにじられた数々の” Unwritten Rule” と同様、明文化されていないがために、踏みにじられるのだろうか。

 

 天皇陛下のご譲位のときもそうだったが、政権は、「野党がまともな対案をだせるわけがない」とタカをくくっている。ボクサーがリングで両手を下げて顎を突き出すように。

 今こそ、そこに右ストレートを打ち抜く時だ。

 立憲民主党の初動は極めて重要な意味を持ってきた。

早急に立憲主義的改憲による壮大な憲法改革論議をムーブメントとして巻き起こさなければならない。

その号砲は、関西ゴー宣道場から発信されるのでは?!

締め切りは明日!是非ご応募ください!!

権力と共謀して何がオモロイねん!

平成29年11月12日(日)午後2時 から
『大阪研修センター 江坂』 にて開催します。

「大阪研修センター 江坂」
(住所:大阪府吹田市江坂町1-13-41 SRビル江坂)は、
JR新大阪駅から地下鉄御堂筋線で4分、または地下鉄梅田駅より9分、
地下鉄御堂筋線『江坂駅』 から徒歩1分です。
「1番出口」から出て、そのまま北へ直進です。


「大阪研修センター 江坂」のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

1112日(日曜)「第3回・関西ゴー宣道場」を開催する。

お題は『権力と共謀して何がオモロイねん!』

ゲストとして「共謀罪」の国会招致で、わしの隣に座っておられた
京都大学の
高山佳奈子・刑法教授を迎える。

 

わしはこの日本の高信頼社会で、もうこれ以上、
権力を
強化する必要はないと直感している。

これは表現者としての直感で、「内心の自由を裁く」と

聞いただけで、不愉快になる。

不愉快にならない奴は表現者ではない。

表現者の発想は「自由」を母体として生まれる。

 

「テロ等準備罪」と法案の名前を変えただけで、
可決される
適当さ加減も気に入らない。

 

「中間報告」という強引な手段で通過させる「熟議無視」の

国会運営も気に入らない。

 

そもそも、あの金田法相の幼児のような答弁で、
重大な法案を
審議していてよかったのかという巨大な疑問が
いまだに
消えない。

 

頻繁にテロが起こっている国ならまだしも、
一回も起こって
いないテロに怯えて権力の肥大化を許す
日本人の脆弱さが
全然気に入らない。

 

済んだことだと忘れてしまうわけにはいかない。

一体、権力は何が望みなのか?

国民はなんでこんなに権力に従順なのか?

現在の国家権力の方向性と、国民の性向に重大な危険が

潜んでいるのではないか?そこを考えたい。

総選挙後の政局についても、当然、議論になるだろう。
『権力と共謀して何がオモロイねん!』

このテーマで、自由自在に議論しようと思う。

なにしろ大阪での開催やから、笑いは忘れたらあきまへん。

 

参加申し込みの締め切りは111日(水曜)だ。

今回は期間があまりないぞ。あと3週間やで!

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

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お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

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reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成29年11/1(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

倉持麟太郎

慶応義塾⼤学法学部卒業、 中央⼤学法科⼤学院修了 2012年弁護⼠登録 (第⼆東京弁護⼠会)
日本弁護士連合会憲法問題対策本部幹事。東京MX「モーニングクロ ス」レギュラーコメンテーター、。2015年衆議院平和安全法制特別委員会公聴会で参考⼈として意⾒陳述、同年World forum for Democracy (欧州評議会主催)にてSpeakerとして参加。2017年度アメリカ国務省International Visitor Leadership Program(IVLP)招聘、朝日新聞言論サイトWEBRONZAレギュラー執筆等、幅広く活動中。

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